男の娘ポケモンのススメ

男の娘統一でレート2000を目指す人のブログ

初レート2000達成!「全力ミスディレクション型イルカマンコントロール」(R2022)

 

はじめに

S1最終日は昼に北海道から来た友人と遊びに行く予定があったのと、前日まで年末年始の巫女バイトをしていたことにより眠かったから諦めて午前6時に寝てしまったが、なんかレート2000超えてたので構築記事を書いておくことにした。

遊びの予定のほうだが、4人の社不の中で、集合場所である梅田の紀伊国屋に到着したのは私が一番遅かった。不覚である。

使った構築(レンタルあり)

考え抜いた最適解

構築経緯

初期は雨パに可能性を感じ、ペリイルカやペリフロなど、いろんな構築をレンタル込みで試していた。てんねん組対策兼嵌め枠のいえきくらいつくカジリガメは弱かった。

そこで感じたのが、やはりイルカやフローゼルペリッパーが並んでいるのを見ると、相手が全力で雨ガンメタしてくるということである。

ただ、ペリイルカに出てくるドオーが必ず貯水だと気づいたので、剣舞ガブで起点にするなど、やはり雨メタを読んで対策するのが重要であるという結論に至った。

そこで、ペリイルカを見せポケとして、雨メタに強い別の構築を使うことを考えた。

前回の記事でも書いたが、今作は非常に命中率系統が強い。今作最強の技はアンコールではなく、ちいさくなるかどろかけである。ちょうど現在よく見る実況者のリドルさんとしぇいどさんがオリライドの動画をあげており、これを参考に回避バトン構築を組むことにした。

ちなみにだが、ミミノラゴンじみたものはちょっと今の環境では無理である。本格的に使えるのは、ガチグマとイダイトウが使えるヒスイ組解禁後だ。*1

このことからも、今のルール下において残り4体で組むのは命中系の積みバトンがふさわしいと考えた。

見せポケ構築の欠点と対策

このような見せポケを使った誘導戦術は、私は8世代でも記事を出している。どうせ出さないのだから、下手に選出して構築パワーを落とすのを防ぐために、ラブラブボールなどを持たせて誘惑を潰すのも同様だ。

しかし、これをやってみた人は、きっと気づくだろう。「相手が見せポケ無視してきたら超腹立つ」と。

合理的に考えられる相手ならこんな行動はしてこない。順位差マッチではそんなことが特によく起きて順位を吸われる。こういった機会はとても多く、私はダイパーンしていた。精神衛生上とても悪い。

この対策として私は今回、発想を変えてみた。「相手が見せポケを無視してきたとき、そのような相手を素直に称えられる構築にすればいいのでは?」と。

つまり、見せポケ無視してきた相手を、相手のパーティ見えてないバカではなく、素晴らしい注意力や洞察力を持った天才と見做すのである。そのための策がこの構築には埋め込まれている。

使用ポケモン一覧

ナミイルカ

ニックネーム:イルカマン

努力値:なし

持ち物:うっかりやミント

性別:メス

技:みずてっぽう/きあいだめ/おどろかす/アクアジェット

見せポケ枠1。

イルカマンは自分で育成せず、レンタルでのみ使っていた。そしていざこの構築のために進化させるべく、友人にユニオンサークルしてくれとチャットを送ろうとし、PCに向かった瞬間とんでもないことに気づいた。

 

 

「これ、別に進化させなくても誰も気づかないのでは……?」

 

 

思えば、イルカマンとナミイルカは、平凡な並みのイルカがヒーローに変身するというアメコミ的コンセプトからか、腹部のハートを除いて姿形が全く変わらない。選出画面でも、僅か4ドットほど赤くなっているだけで、大きさ等も同じである。

詳しいことは後述するが、人間の認知のメカニズム的に、確認しようとも思わない小さな違いには、人間は気づくことができない。

このナミイルカを見せポケとすることで、ペリイルカを無視した選出をしてきた相手を「ろくに相手の構築見てない弱者のくせにレート吸い取ってくるカス」から「ナミイルカを看破してきたすさまじい注意力の持ち主」と脳内の認識を変えることができる。これが、精神衛生上非常によく、心折れずにレート2000を達成することができた。

持ち物は少しでも相手のうっかり見逃しを増やすことを期待できる「うっかりやミント」を採用した。この道具にそんな効果はない。

技は捕まえたときに覚えていた技そのまま。自宅の裏で適当に捕まえただけなのでボールはクイックボール。個体値は確認すらしていない。

何一つ厳選育成していないように見えるが、唯一性別だけは厳選した。これも人間の認知メカニズムに対して重要である。詳細は後述。

 

ペリッパー


努力値:H252, C252+, S4

持ち物:ラブラブボール

性別:オス

技:なみのり/ぼうふう/とんぼがえり/ひやみず

見せポケ枠2。リドルさんのペリフロ動画を真似て育成した個体を流用した。

こっちも性別が非常に重要である。詳細はイルカ同様後述。

今回の構築は非常に運勝ちを狙いやすいので、神の加護を得るためのラブラブボールは必須である。その割にアンコール当たりまくってマジでキレそうだったけど。

 

フワライド

努力値:B180+, D76, S252

持ち物:エレキシード

テラスタイプ:格闘

技:ちいさくなる/バトンタッチ/みがわり/テラバースト

特性:かるわざ

男の娘統一の末席に入らなくもないと思い始めた風船。調整意図はわりと適当。しぇいどさんの動画参考にしたんだっけな。

B上げて小さくなって身代わりしてバトンするごく普通のフワライド。今作は小さくなるの価値がえげつない。

最初はリドルさんの真似でロンゲの挑発を防げる悪テラス+攻撃技はアシパだったが、後半ドドゲザンが流行り出したので不意を突いて吹っ飛ばすために格闘テラス+テラバーストにした。ドゲザンはバトン先にまで一貫するので、なにがなんでもここで倒す必要がある。幸い、バトン後までドドゲザンを温存しておく人間はいなかったので、フワライドで刈り取ることができた。マスカキ用エロ猫は耐性で受ける。

アンコール避けてくれ!頼むから!

このフワライド、最終日流行った飛行テラスアンコールカイリューを起点にできる超優秀な子、のはずなのだが、それはアンコールを確率通りに避けた場合である。

ちいさくなる全積みしたときだけでも16回連続、ちいさくなる1~2積みのときを含めれば24回連続でアンコールがヒットした。一度たりとも回避していない。一体いつからアンコールはちいさくなる相手に必中になったのか。

確率通りにアンコール回避してくれれば三桁余裕だった。それだけは間違いない

 

サーフゴー

努力値:H244, B36, S228+

持ち物:たべのこし

テラスタイプ:飛行

技:ゴールドラッシュ/シャドーボール/わるだくみ/みがわり

調整意図:H 16n+1, S カイリュー抜き, B 余り

バトン先。ほとんどの相手にはこっちを選出する。コイン集め大変なのが最大の弱点。

なんといっても既存のバトンパ対策の大半を無効化する化け物なのが最大の魅力。滅び、呪い、すりぬけやどりぎ、挑発、アンコール、吹き飛ばし等が全部効かない。そして攻撃もちいさくなるバトンによって当たらない。どくびしも鋼タイプなので効かない。完璧。

テラスタイプはノーマルでもよかったかもしれないが、終盤純粋アタッカードラパ減ったからまあこれでいいのかなあ。

ミガルーサ

努力値:H164, A-,B52, C36, D156, S100+

持ち物:オボン

テラスタイプ:炎

技:アシストパワー/たきのぼり/みをけずる/じこさいせい

特性:かたやぶり

調整意図:C H振りラウドボーンをグラスシード+1ちいさくなる+みをけずるのアシストパワーで確1, H 偶数かつ特殊耐久なるべく高く, S みをけずるでスカーフ勢いろいろ抜き

イミフすぎる謎のHDベース魚。このポケモンを使うことにしたのはローズララバイ塾長のアドバイスによる。

フワライドのHPの1/4のみがわりが炎テラスでマスカキ用エロ猫のトリックフラワー耐える調整だった気がする。違った気もする。あとヘイラッシャのウェーブタックルを身代わりが耐えるとかもいろいろやってたような……。なにせ先々月考えた型なもんで。

ヘイラッシャ入りと、一部ラウドボーン入りに対してバトン先として選出した。天然組を身を削るかたやぶりアシストパワーで消し飛ばす。*2

HDベースミガルーサなんて、多分本来2年後くらいに登場する型だったと思う。パラドックスポケモンよりも未来から来たポケモン感ある。

サブウェポンはサザン対策の冷凍ビームだったが、悪テラスハピがちらほらいたのでたきのぼりに変更した。1回みをけずればまともにダメージ出る。

偶然かもしれないが、天然組とサザンの同居がほぼなかったのでわりとなんとかなった。

 

バチンウニ

努力値:H 252, B252+, D4

持ち物:メンタルハーブ

技:おきみやげ/でんじは/ほうでん/どくびし

特性:エレキメイカ

未来ポケモンの相棒。*3

参考元のリドルさんとしぇいどさんの動画でこの枠はカバに強いオリーヴァだった。しかしやはり能動的にフィールド展開できずに起点になるリスクが気になったのと、カバが終盤かなり減ったこと、そしてなにより万が一カバがいてもペリイルカ相手にまず出してこない、少なくとも初手には。ということでウニを採用した。

B特化によって陽気ガブの地震をギリギリ耐える。倒された場合は、このルールで意地ガブなどいるわけないのでハチマキと断定でき、無償でフワライドが小さくなる積めるのでむしろお得だった。

初手ロトム対面はかなり高確率でトリックされるので、初手おきみやげするのが吉。ロンゲには電磁波撒きが必須

 

選出と重い相手

天然組不在の相手:ウニライドサーフゴー

天然組がドオーだけの場合:同上

天然組がヘイラッシャの場合:ウニライドミガルーサ

天然組がラウドボーンだけの場合:この二種類を上手く使い分ける

ラウドボーンの場合のみ、ヒューリスティックな要素が選出に入ってしまった。あまりよろしくない。

この天然組に対する選出を考える時、ペリイルカの存在は非常に重要である。ペリイルカを見て出してくるドオーなど100%貯水である。バトンパの障害にはならないので普通に基本選出のサーフゴーエースでいい。

逆にヘイラッシャは100%出てくる。天然メタのミガルーサを出さなければならない。

ここで、ラウドボーンが問題となる。ミガルーサなら勝てるが、展開次第で先にフレアソング連打されたりすると負けるし、なによりミガルーサはサーフゴーより相手のバトン対策で事故りやすいので、できるだけ出したくない。

そのため、ラウドボーン出してくるかどうか正確に見極め、出してこなさそうならサーフゴーを投げたほうが勝てるという結論に至った。

この結論としては、「相手の構築がハチマキイルカ重そうなら出てくる。対処が容易なら出てこない」である。

ほとんどの相手はナミイルカの幻影に踊らされ、ペリイルカ軸の構築であると思い込んでいる。そのため当然ペリイルカに強い選出にしたい。また、あからさまにハチマキイルカであっさり全抜きできる相手などまずいない。

そのため、水対策薄い相手の出してくるラウドボーンは、ほぼ間違いなく水半減テラスである。というかそうでなければラウドボーンなどペリイルカの前では足手まといでしかないので当然であろう。実際、出てきたラウドボーンは全員水か草テラスだった。

ここからが非常に重要なポイントである。水半減テラスのラウドボーンは、アシストパワーを半減できない。当然のことだが、この考えによって選出を決めることができる。

悪テラスや鋼テラスのラウドボーンはそもそも出てこない。出てくるならアシストパワーが通るテラスタイプ。よって、水の通りがいい相手のラウドボーンは出てくるのでミガルーサ、ドラゴン多めとかならサーフゴーが正解となる。

 

重いポケモン

ドヒドイデ:なんでくろいきりだけ効くのかまじで意味わからない。当たらないことで対策とする。

初手カバorラウド:相手のパーティが見えてないorナミイルカ看破した天才

天然ドオー:相手のパーティが見えてないorナミイルカ看破した天才

 

ペリイルカの性別について

ペリッパーの性別はオス、ナミイルカの性別はメス、そしてナミイルカが一番上で、ペリッパーが二番目。これはこの構築のミスディレクション最後の仕上げである。

そもそも、人間の視野の認知において、本当に集中できるのは視界のごく一部だけで、それ以外は概ねどのあたりにどんな色があるのかを大雑把にしか認識できない。

そのため上二体から相手の注意が逸れ、イルカが進化前であることがばれることはまずないのだが、念には念を入れたかった。

本物のイルカマンがいる場合、周辺視野の中で「水色に囲まれた赤」を無意識が認識しているはずである。しかしナミイルカはそれがない。

つまり、この水色に囲まれた赤の要素が存在しないことにより、潜在意識が違和感を覚える可能性がほんの少しだけ上がる。

なのでナミイルカの性別をメス、ペリッパーの性別をオスにした。これにより青系の色に囲まれた赤を相手の潜在意識に印象付けることができ、ナミイルカがばれる可能性を下げることができる。

 

意味があったのかは知らん。

 

結果

S1は意味不明なほどレートがインフレしており、なぜかサブロムがレート2000を超えた。メインロムは1970くらいだったので、こっちもいちおう8世代最高レートは超えている。

さいごに

よくわからないがいちおう目標としていたレート2000を超えてしまったので、ここからは男の娘統一でのレート2000を目指そうと思う。

マスカパトラ軸というのを作っていたのだが、S2は全然時間なくてほぼ潜れなかった。今期はパラドックスの絡みでマスカパトラが通りやすくなると思うので、乞うご期待。

あと私は多分9世代の間中ずっと唯一のナミイルカ入りレート2000超えプレイヤーであり続けると思う。ナミイルカ入り全一!

 

参考文献

箱田 裕司, 都築 誉史, 川畑 秀明, 萩原 滋, 認知心理学 (New Liberal Arts Selection) 2010

宮下保司, Eric R. Kandel, John D. Koester, Sarah H. Mack, Steven A. Siegelbaum, et al. カンデル神経科学 第2版 2022

*1:イダイトウミミパモはまじで頭おかしい。適応力墓参り威力200を連発してきて、珠ならテラスなしでハチマキノラゴンの先制エラがみを超える。ガチグマはからげんきの火力こそノラゴンに劣るが、技が選択可能なうえ、圧倒的耐久であくびループ切りながらあくびしかえすこともできる。9世代型ミミノラゴンを使いたい人はヒスイ組を待たれよ。

*2:かたやぶりで天然を無効にできるのは攻撃時のみであることには注意

*3:コケコ解禁までの話